しまなみ海道
本日は旅のメイン。しまなみ海道に行く！和田竜さんの『村上海賊の娘』が大好きで何度も読んだ私は、何としても聖地巡礼に行かなくてはならない！ということで、今治から瀬戸内海の島々にIN。まず大島の村上海賊ミュージアムにむかう。外には村上景親の像とか、海賊の船が展示してあって、狂喜乱舞発狂する。
大興奮しながら屋内に入り、お土産物屋さんで爆買いする。館内には村上海賊の歴史や数々の海賊グッズが展示されており、夫に「もう行こうよ」とうんざりされるまで堪能し、名残惜しくミュージアムを後にした。
そのあとは大三島へ。道の駅多々羅しまなみ公園に行き、自転車を借りて島を散策する。１０月の平日ということもあってか、人っ子一人いない。大きな工場から「カーン、カーン」という音がしていているのに、誰もいなさすぎて怖くなってくる。私達以外は青い海と青い空だけ。こんな環境に慣れていないので、異世界に迷い込んでしまったのかと錯覚するくらい。名前が面白いというだけで鼻栗瀬戸展望台を目的地にした私達は、異世界の中ひたすら自転車をこぐ。そして鼻栗瀬戸展望台は小さな山の上にあるのに、電動自転車が一台しか借りられなかった私達。上り坂でただのお荷物と化した自転車を、降りて手で押していく。なんのための自転車よ！そんな苦労をして辿りついた展望台からの景色はまあまあだった。
ここまでで疲労困憊したので、そのまま道の駅に戻り自転車を返却する。ここには人間もいるし、レンタル自転車もまあまあの値段で現実に引き戻される。しかしここの道の駅のショップは品揃え豊富だった。ひとしきり買い物をした後、公園の方に行くと多々羅大橋の絶景が広がっていた。ここで良かったのではないか？という思いは飲み込んでおく。
一鶴
その後の島々は車の中から眺めるだけで通り抜け（時間の関係上）広島県の尾道に上陸する。ここで夫がお腹が空いたと騒ぎ出す。夫は子供なので空腹を我慢できない。仕方なく目についたマクドナルドでハンバーガーを食べさせ、すぐに広島を後にする。（時間の関係上）マクドナルドに寄っただけの広島尾道よ。アディオス！また来るね！そして今度は瀬戸大橋を渡り香川に再上陸する。今夜の宿は香川県。その目的は骨付鳥で有名な「一鶴」。私が香川県でうどんの次に食べたくて楽しみにしていたのだい。１月以上前に予約しておいたのだけど、お店に着いたらすごい行列。ワクワクする。おやどりとひなどりをそれぞれ２つずつ頼む。私たち夫婦の中にシェアという言葉はない。これが本当に感動するくらいに美味しくて、２人とも無言になって食べる。おやどりの方が噛み応えがあって味が染みわたっていて私は好みだったなあ。おにぎりを汁につけ、一滴残らずきれいに完食。ビールにも合う合う。美味しかったなあ。夫はこんなに美味しいんだったら、さっきハンバーガ－を食べなければと良かったと言っていて、ほれ、みたことか！と思った。欲望に負けた愚か者よ。（私はハンバーガーは食べていない）