告知の日から

がんと告知されても日常は続くわけで。じっくりゆっくり考えないとと思うのに仕事が忙しくてそれどころではない。でもちょっとした隙間時間にぼーっとしている自分がいる。ちょっと痛いところがあったりめまいがしたりすると、転移か!と戦々恐々としている自分がいる。これは病むね。手術まで1か月位あるわけだけど、その間に進行するんじゃないかと、もう狂ったようにネット検索している自分がいる。これも病むね。じゃあもうすぐ切っちゃってくださいよっていう度胸もなく、不甲斐ない自分にこれまた病むよ。

周りにも伝える

私は仕事しているから、まず上司と同僚には行ったよね。あと本気趣味のテニスのお友達。ダブルスで昇級目指してペア組んで一緒にやっているお友達には伝えた。伝える度に、どんどん自分ががん患者になっていく気がして悲しくて悲しくて。今までできていたことが全て奪われできなくなってしまうことへの絶望。手術までは好きにしていいし、なんせなんの自覚症状も辛いところもないわけだから、今まで通りの生活なんだけど、景色が違って見えて、みんなと自分は違う世界にいるような気がして。みんなはいいな、来月も変わらずにテニスしたり仕事したりしてるんだよねなんて卑屈になっている自分。

いつ立ち直るのか

告知されて1週間くらいは心ここのあらずの生活だったな。とにかく嫌で嫌で、なぜ治療しなくてはならないのか全然納得できなくて。今は早期だからこそ治療なんだよって分かるんだけど、痛くも痒くもないのに全身麻酔で片乳取っちゃいましょう、再発しないように抗がん剤やりましょうとか突然言われて「はい!了解です!やります!」とかなれないよね、普通。この点、ドクター栄作にも「治療しないとどうなりますか?」と聞いたんだけど、「うーん、5年くらいたって全身のCT撮ったら見るのが怖い感じ?」って、いったいどんな感じなのか全然分からないし、それって私の状態じゃなくて、あなたの感想ですよね?って全く頓珍漢な返答を返したドクター栄作。さすがだよ。でもこの先生の天然っぷりに救われたのも確か。そんなこんなの珍問答を経て、徐々に立ち直っていった私でした。

投稿者

いずみん

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